数値計算の基本

次のコードを実行してみましょう。

#include <stdio.h>

int main() {

  printf("%d\n", 10 + 2); // 加算
  printf("%d\n", 10 - 2); // 減算
  printf("%d\n", 10 * 2); // 乗算
  printf("%d\n", 10 / 2); // 除算

  return 0;
}

実行結果は以下になると思います。

12
8
20
5

これらは、基本的な四則演算になります。
また、変数同士でも四則演算はできます。

#include <stdio.h>

int main() {
  int a, b;

  a = 10;
  b = 2;

  printf("%d\n", a + b); // 加算
  printf("%d\n", a - b); // 減算
  printf("%d\n", a * b); // 乗算
  printf("%d\n", a / b); // 除算

  return 0;
}

実行結果は変わりません。

12
8
20
5

また、余りを求めるときには、%(パーセント)記号を使用します。

10 % 2 // = 0

また、計算の順序は、普通の四則演算と同じになります。
もし、掛け算より先に足し算を行いたいのであれば、以下のようにカッコを使用します。

#include <stdio.h>

int main() {
  int a, b, c;

  a = 10;
  b = 2;

  c = (a + b) * a; // a と b を足して、足したものに a を掛ける

  printf("%d\n", c);

  return 0;
}

出力は以下になります。

120

特殊な書き方

変数を使用して計算するとき、少し特殊な書き方ができる場合があります。
以下のコードを実行してみましょう。

 1  #include <stdio.h>
 2  
 3  int main() {
 4    int a;
 5  
 6    a = 2;
 7    a += 3; // a = a+3 と同等
 8  
 9    printf("%d\n", a);
10  
11    return 0;
12  }

以下が出力されます。

5

6行目で a に 2 を代入しています。
そして、7行目で "a += 3;" という記述が出てきました。
これは、以下と同等の意味になります。

a = a + 3;

これで、a には、もともと格納されていた 2 と 3 を足して、5 という数値が入ります。

そのほかにも以下の式1と式2は対応しており、同じ意味になります。

説明 式1 式2
加算 a = a + 3 a += 3
減算 a = a - 3 a -= 3
乗算 a = a * 3 a *= 3
除算 a = a / 3 a /= 3
余剰 a = a % 3 a %= 3

インクリメント / デクリメント

ある数値に 1 を足すことをインクリメント、1 を引くことをデクリメントと言います。

例えば、変数 a をインクリメントするには、以下の三種類の書き方ができます。

a = a + 1;
a += 1;
a++;

変数に1を足す時のみ3番目の書き方ができます。

また、デクリメントも以下の三種類の書き方ができます。

a = a - 1;
a -= 1;
a--;

基本的に1を足す(引く)時は、一番簡素な3番目を使うと良いでしょう。

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